『原始時代』
私はこの本を読むと、何か原始時代のセックスのことを考えてしまいますね。
何万年も昔、電灯もロウソクもない世界で、陽が暮れる前に、
家族で、あるいは夫婦だけで、その日採れた木の実や魚や肉を食べ、
その後は、暗闇の中で、夫婦で長い間抱き合い、いろいろなことを話し、
そして長い時間をかけキスして、たまにはセックスをしたのでしょう。
愛とセックスが、離れ離れになってしまった現代人には、
キスに30分もかける、というのは、単なる自慢話にしか聞こえないでしょう。
この本は、セックスのテクニックを書いた本ですが、その基本にある
スローなセックスの意味は、案外深いところにあるように思います。
本人がアダムと名乗っているのも、それなりの意味があるのかもしれません。