『ただのマナーブック』
『女性の品格』なる本を実際に手にとって、読み始めてみたのではあるが、私はこの本を最後まで読む気がしないのである。というより、最初から最後まで読む必要がある本とは感じられない。『国家の品格』は、大変丁寧に作られた、寿司で例えるなら、熟練した職人の手による江戸前寿司のような本である。それに比べて『女性の品格』は、回転寿司レベルの本といっていいのではないであろうか? 編集者が丁寧に手を入れて作った本のようには思えない。一言でいうならば、『女性の品格』は、女性のマナーブックである。